さて今回も、とっても華やかで美し〜いお着物リメイクをご紹介させていただきます(°▽°)
少しドレスコードがあるシーンでの着用予定とのことでしたので、
お客様と相談をしながら
シノワズリ•デザインの『ブラウス』と『ワイドパンツ』のセットアップ、
ブラウスの上に羽織る『マーガレット(ボレロに似た服)』
マーガレットとセットの『ベレー帽』
にリメイクさせて頂きました。
まず、ブラウスとパンツのセットアップ↓



ブラウスは前からの見た目はすっきりとしたラインなので
ゆったりとしたワイドパンツと合わせてもバランスが良く見えます。

今回はマーガレットとセットでご使用になりたいとのご希望でしたので、
後ろプリーツの部分にマーガレットと同じ生地を配色。
もちろんブラウス単体で着ても美しいデザインになるように心がけました(´∀`)
お客様にも『食べ過ぎてもプリーツのゆとりがあるから安心(^^)』と喜んでいただけました。


マーガレットと合わせるとこんな感じ↓


マーガレットは元々「道行コート」だったのですが、その裏地もとても素敵だったので
マーガレットの裏地としても再復活。
マーガレットは着用する際に上下が分かりづらいので
一目で分かるように衿づり(ハンガーループ)も付けました。
コレ、実は道行コートのボタンループの部分を再利用。
もちろん壁フックなどにコレを引っ掛けて、実用的に使っていただくことも出来ます。




そして、マーガレットとお揃いのベレー帽↓

こちらはリバーシブルになっていて、
もう片面はブラウスとお揃いに出来ちゃいます(´∀`)

仕上がり後、お客様に試着をしていただいたのですが、似合い過ぎてビックリしました笑
お客様にも着用前から『きっと私に似合うと思う!』とおっしゃっていただけたほど(°▽°)
普段から外国人受けの良いお客様ですが、
今回もその場にいらっしゃる外国人の方々にモテモテになっちゃう予感がしております(´∀`*)
(ちなみに、以前制作させていただいたセットアップとお揃いのベレー帽も追加でご注文いただきました↓)


さてさて、ここからはお着物リメイクをやってみたい方に向けてのワンポイント•アドバイスです。
今回お預かりしたお着物には、
金彩(きんさい:着物生地の柄に金色で彩色すること)という技法が施されていました。
藤の花や蝶々などの柄部分に金彩が施されていて、とても上品な豪華さがあります(´∀`*)
金彩が施されたお着物をリメイクしたい場合、アイロンがけには特に注意が必要です。
どんなお着物でも『高温スチーム』の使用は厳禁なのですが、
特にこの金彩部分に直接アイロンを当てようものなら金彩が全てはがれてしまいます(´Д` )
低温でスチーム無しの設定か、微弱のスチームで
お着物の裏からアイロンをかけてくださいね。
さらにこの金彩はアイロン台の方にくっ付いてはがれてしまう恐れもあります。
こんな時、私はオーブンシート(オーブンでケーキを焼く時などに使う紙)や
トレーシングペーパーをアイロン台に敷いてその上にお着物をのせて裏からかけています。
ほぼくっ付きませんし、例え金彩部分がくっ付いても紙からはがれやすいと思います。
どうしても表からアイロンをかけたい部分にも
このオーブンシートを当て布として利用するとはがれ防止になりますよ(^-^)
どんなお着物でもそうですが、
リメイク前に試しに着物の端の方でアイロンをかけてみて
状態などを確認してから作業する事をオススメ致しますm(_ _)m
余談ですが、着物リメイクしたものをクリーニング店に出す場合は、
『着物リメイク品であること』を伝えることが大切です。
ドライクリーニングの溶剤との相性によっては洗うだけで金彩は溶けて無くなりますし、
普通のお洋服のようにアイロン仕上げをしても金彩ははがれてしまいます。
留袖などで作ったフォーマルワンピースなど、元が高価なお着物リメイク品は
(特殊洗いのクリーニング料金が追加発生するかもしれませんが)
ちゃんとしたケアをプロにお任せすることで
美しい状態で長く楽しんでいただけると思いますので参考になさってみてくださいね(*´ω`*)
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