さて、今回お客様にお持ちいただいたのはコチラのとっても素敵な着物帯↓

落ち着いた水色のようなシルバーのような色味に、凝った織りと刺繍が入っております。
今回のご依頼主様はソーイング教室の生徒様でもあるのですが、
お客様は長い間『声楽』のレッスンにも通われていて、
『秋に催される「声楽の発表会」の衣装にも使えるようなショールを作れませんか?』
とのお話しでした。
当初、レッスンしながら生徒様ご本人に制作していただくという案もあったのですが…
衣装のようなデザイン性の高いお品物は、普通のお洋服と違って型紙通りに作るわけでは無いことも多いのです(個人的な制作方法として)
ついでに申し上げると、私はいわゆる『天才型』の職人ではありません( ̄(工) ̄)ザンネン

私、いまだかつて「布の声」を聞いたことも無いですし
鶴が恩返しに来てくれたことも無く(そもそも鶴を助けてない)
部屋の隅に服作りをしてくれる小人を見たことも無いというのが現実…( ̄(工) ̄)
ちなみに私は『トライ&エラー型』(試行錯誤)の職人ですので、作りながらデザインを変えていくこともしばしば。
制作途中で気に入らなければ、大きくほどいて作り直すこともありますので、
レッスン課題としてはなかなか難しいお品物でした。
そんなわけで、お客様に『オーダー制作』のご提案をさせていただいたところ、
快くご依頼いただけたのが今回の『着物帯ショール』でございます(°▽°)
今年の秋の声楽発表会は『デュオ(二人組みユニット)』でご参加されるとのことで
二人分のショールを、それぞれ少しずつデザインを変え
お二人がステージに並んだ時にバランスが良く見える対称で制作してみました。


(↓サイドから見たショール)


今回は着物帯を二人分で配分する関係上、メインの刺繍の位置が出したい位置より少しズレてしまったのですが、
逆にそれも活かして、メイン飾りの位置を中心からずらして、刺繍をメインに見せるようにすることで
2種類の着こなしを楽しんでいただけます。


とても朗らかで快活な印象の素敵なお客様(*´꒳`*)
レッスン中にも透明感のある素敵な歌声を聴かせていただいちゃいました!
なんという役得でしょう!(*’▽’*)ウラヤマシイデショ?
その素晴らしい歌声と帯ショールで、ぜひ会場の皆様も魅了しちゃってくださいませ♪
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