前回の『お持ちのミシン、使いこなせてますか?➁』↓では家庭用ミシンの普通押さえに注目して、洋服の衿付けに活用するワザをご紹介しましたが、
皆さんがお持ちのミシンで、まだまだ隠れたワザが使えるんですよ!というのが今回の内容です。
ちなみに、今回使用している家庭用ミシンはこちらです↓
こちらは母のミシンを借りています。
10年以上昔のものなので正確な値段は分かりませんが、3万円前後かな?と思われます。
多分、一般的なご家庭によくあるタイプだと思い、今回の見本にしています。
さて、多くの家庭用ミシンに最初からセットにされている事が多いのが、『ファスナー押さえ』。
その名の通り、ファスナーを付けるのに便利な形の押さえになっています。
ファスナー押さえは、押さえの左か右の凹み部分に針を落とせる(刺さる)ようになっていて、
この押さえを使用する為に、針位置を動かすモード(写真右側参照)というのがあります。
普通はファスナー押さえを取り付けて、モード2に切り替えるわけですが、
これを普通押さえを取り付けたまま、モード2に変更すると…
針落ち(針先)から押さえの端までの距離が1.2cmとなります。
これは、例えばコートなどの型紙などに多く見られるのですが、型紙の縫い代が1.2cmの場合に有効に活用する事が出来ます。
つまり、押さえの端に布端を合わせて縫えば、この微妙な幅を保って縫っていくことが出来て、とても便利なんです(´▽`)
(これも、各ミシンによって幅が違う可能性がありますので、同じ設定にして測ってみて下さいね)
1.2cmの縫い代は、普通に縫おうとすると結構難しいんですよね…私は面倒で型紙の縫い代を1cmに変更しちゃう時もあります(ˉ▽ˉ;)
もちろん、縫い代が1.2cmにしてある理由というのがあったりします。
1cmの縫い代の場合、
特に厚みのある布を縫う場合は、縫い代が厚み分で取られてしまい、
縫い代をアイロンで割っても、厚みで縫い代が立ち上がってしまうこともありますし、
裏地などを部分的に縫い代に留め付ける際も、細くて留めづらいなんて事になったりもしますので、
安易に1.2cmの縫い代を1cmの縫い代に変更してしまう事が心配な方は、ぜひ上記の押さえのワザを使って、しっかり1.2cmの幅をキープしながら縫ってみて下さいね。
コメント