さて、前回記事↓では『まち針を使わずに縫う方法で、縫いずれが8㎜位だった場合』の合わせ方についてご紹介しました。
さて、本日はいよいよシリーズ最終回。長くなりますが、どうぞお付き合い下さい(°▽°)
以前の記事の縫いズレ度チェック↓で『ズレ過ぎて合う気がしない…(´Д` )』という方に向けた、
最終手段はコレだ!という、合わせる為の手の動きを説明していきます。
【縫いズレ度 レベルMAX(最大)】
①縫い始めを合わせて縫い始め、『3cm』程縫って一旦止まる。
中間の合印の5〜6cm程下の方で、
中間の合印同士を合わせて(あるいは下布を3㎜程自分側にずらす)
親指、人差し指、中指、(薬指は添える)のオッケーポーズで布を挟んで、『しっかり』持つ。
②自分側に手のひらを見せる感じで、手首をひねり、下布を突っ張り、
この時左手で、3cm程縫った『縫い目』辺りをつまみ持つ。
奥と(左手)手前(右手)で布を引き合いながら、縫いの速度に合わせて、奥へ動かしていく。
(もし左手の引く力の方が強過ぎる場合、布が奥へ進み過ぎて、針目が大きくなってしまいます。
もし右手の引く力の方が強過ぎる場合、布が奥へ進まず、針目が小さくなってしまいます。)
③縫い終わりも、①と同じように布を指で挟み、②と同じように縫い目辺りをつまみ持って、
縫い終わりまで縫う。
縫い終わりで自然に手首のひねりを戻す。
今回ご紹介した、この手前と奥で布を引っ張りながら縫うワザは、縫いズレだけでなく、
柔らかい布地や薄い布地、密に織られた布地(例えば裏地など)のパッカリング防止にも役立つんです!
(※パッカリングとは…縫ったときに、縫い縮んで、縫い目にシワが寄った状態を言います。)
『パッカリングは何故起こるのか?』というのは、糸調子、針の太さ、糸の太さ、針傷…など様々な要因がありますが、
その一つの要因として、針落ち穴(針が落ちる穴)の大きさもあります。
残念な事に家庭用ミシンというのは、針落ち穴が大きくパッカリングが起こりやすいのです(´Д` )
家庭用ミシンはジグザグ縫いなど、直線縫い以外の縫いに対応する為、針落ち穴が横に大きいことがほとんどです。
(一方、工業用職業用は直線縫いのみの為、針落ち穴が小さく、布に合わせて針落ち穴の小さな針板や大きめな針板に付け替えることが可能です)
針落ち穴が大きいという事は、布が穴に引き込まれやすく、
引き込まれてたるんだ布が縫い縮み、パッカリングの原因にもなります。
今回のワザは布を奥と手前の両方向で、ピンッと張る事で、穴に引き込まれないように縫っていくということで、パッカリング防止にもなります。
これも、ぜひ試してみて下さいね(*´∀`*)
コメント