角の綺麗な出し方『直角⑥編・番外編』

前回記事では、角に関わらず参考にして頂ける、縫い上がりの色々な仕上げ方についてご紹介しました。

角の綺麗な出し方『直角編⑤仕上げ方』
さて、前回記事では縫い目の仕上げ方は、3種類あるという事をご説明しました↓『どんな時に、どの仕上げ方を選んだら良いのかしら?(´∀`)』という疑問に対して、今回はいくつかの基準となるポイントを紹介していきたいと思います。これを知っておくと、...

さて今回の『直角編』も、今までの流れとはちょっと異なる『番外編』です。

今までの記事『直角編①〜⑤』に関しましては、角を綺麗に作って仕立ててしまえば、お洗濯をしてもその角はほぼ美しい形のまま保たれます。

では、クッションカバーや布団カバーの角はどうでしょう?(°_°)

人によっては、『裏返してから洗濯して干す』なんて方もいらっしゃるかと思います。(私も裏返し派です)

そうなると、カバー類をたたむ際(あるいは使う際)もう一度角を綺麗にたたみ直して出すという作業が必要になってきます(´Д` ) 

そう、私達を日々悩ませる『名も無き家事』の誕生です…。

今回のお伝えする縫いのテクニックは、この名も無き家事を『簡単にする』事が出来るんです。

では早速、縫い方の説明に入りましょう。

今回は例としてクッションカバーに見立てた、20㎝×20㎝の正方形の布を2枚用意し、開き口を作って周りを縫います。

①まず開き口の印から下に向かって縫う。この時、角で回転させず布端まで縫いきる

②縫った部分を縫い目より2㎜程度離れた所で折り、その上を返し針をして縫い出す

次の角も①同様に、角で回転させずに布端まで縫いきる。

③全ての角で①〜②の作業を繰り返して完成。

もちろん、本番の布団カバーやクッションカバーは先にほつれ止めのミシンをかけたり、ファスナーなどを付けてから周りを縫って下さいね。(あるいは最後にボタンやスナップボタンを付けても)

日用品はアイロン仕上げを行わない事も多くありますが、

このように角の一辺が縫い押さえられていれば、指で押さえて角を押し出すだけで、アイロンをかけなくても、仕上がりがこんなに綺麗なんです!(°▽°)

このように綺麗に出せる縫いのポイントは、②の縫い目から2㎜程度(厚手生地は3㎜程度)離れた所で折る事。

このゆとりを作る事で、角を返した時に重なった角の厚みが綺麗におさまります。

もちろん、この方法は洋服の前見返しの裾など、洋裁にも役立ちますので応用してみて下さいね。

(その際は薄手の布の方がおすすめです)

ご参考になさってくださいね(´∀`)

コメント