角の綺麗な出し方『直角編①薄地〜普通地』

何度もいいますが、洋裁やハンドメイドに決まりは(ほぼ)ありません

そんなわけなので作品の作り方は人それぞれ色々あります。

『同じような作品なのに、この間買った本と、今日買ってきた本に書いてあるやり方が違う…(´Д` )どっちのやり方が良いんだろう?』

なんて思った事がある方、皆さんの中にも結構いらっしゃるのではないでしょうか?

これはプロの現場でも同じ事が起こりがちです(´Д` )

様々なテクニックは、歴代の先輩方から受け継がれ、受け継がれる間に更にアレンジが加えられたり、発案されたりして、その現場独自のテクニックになっている事も多いです。

しかも、扱う品物によっても違ってきたりもします。

高級婦人服なのか、作業服なのか、メンズなのか、レディースなのか…

なので、今回から数回に渡ってご紹介する『角の綺麗な出し方』も、

このやり方なら既に知っているという方も、目からウロコという方も出てくるかもしれませんが、

私の過去現在含めて経験してきた、プロのテクニックを元に、更に自分なりのアレンジも加えて、

『家庭のハンドメイド用』として最適と思うテクニックをまとめてみましたので、部分的にでもお役立て頂ければ嬉しいです(°▽°)

さて、今回のテーマは『綺麗な直角の出し方』です。

(※例として今回はカフスの角を作ります)

一般的に多いのが、この角をカットしてから角を出すやり方です。

やった事の無い方の為に説明しておくと、角をひっくり返す際、角の縫い代が重なって厚くなってしまうため、縫い代をカットして角の厚みを減らすというやり方です。

もちろんこれでも良いのですが、私自身はこのカットの仕方はあまりしません。

洋裁業界には『何でもカットする派』『あまりカットしない派』が居て(笑)角出しに関しては私は後者です。

個人的に、シーチングよりちょっと厚手位の厚さの布地までなら、角の縫い代カットはオススメしません。

理由は『縫い代があった方が綺麗に角が出るから』です。

皆さん想像してみて下さい。

綿の沢山入ったクッションは角が綺麗に押し出されますよね(例えが下手ですみません)

それと同じで、縫い代の厚みと固さで角が綺麗に押しされ、更に角が詰まっているから固定されて形状が崩れない、という事なのです。

また、カットしていなければ、目打ちで角を引っ張り出そうとしたら、布がほつれて糸が出てきてしまった…なんて失敗も少なくなります。(こうなる事を『パンクする』と言ったりします)

という事で、角をカットせずに綺麗に直角を出す為のテクニックを、早速ご紹介していきましょう(°▽°)

まず、一つ目のテクニックは、

『角の芯地だけをカットする』やり方です。

(今回はカフスの表になる方の布に芯地を貼る前提です)

薄手の布地であれば、さほど問題は無いのですが、芯地も一枚の布地として『厚みカウント』されますので、この一枚が無くなるだけでも角の厚みも変わってきます。

とはいえ、適当に角をカットすると、必要な所に芯が足りて無い!なんて事にもなりがち…↓

なので、①芯張りの際、角だけ貼らないでおく。

②表カフスと裏カフスを中表で、いつも通り縫い合わせる。

③角の芯だけカットして完了。

(後でアイロン作業がある為、芯がはがれたままで大丈夫です)

と、いう感じにすると、誰でも失敗なく出来ます(´∀`)

さて、長くなってしまったので、

今回は角を一度も角をひっくり返せないまま終わってしまいましたが、

次回は綺麗に角をひっくり返す方法をご紹介していきますので、お見逃しなく!

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