鋭角の丸みの綺麗な出し方『角丸編②』と便利小道具⑫『菜箸(さいばし)』

さて、前回記事では『直角の角の丸みの綺麗な出し方』をご紹介しました↓

角の丸みの綺麗な出し方『角丸編①』
(今回は以前作った『角丸アイロン定規』というものを使って作業していきます。よろしければ、そちらの記事を先にご覧になって頂けると分かりやすくなります↓)さて、今回は『丸みのある直角の綺麗な出し方』ということで、家庭用として良い感じにアレンジし...

そして今回はその続編②の鋭角の丸みの綺麗な出し方編なのですが、

正直言って内容はあんまり直角編と変わりません…(´Д` )

なので、おさらい程度に簡単にご説明していますので、もっと詳しく知りたい方は前回記事を↑をご参考になさってください。

そんなわけで、今回のメインテーマは、鋭角の角を綺麗に出す為にも使える、

便利な小道具シリーズ⑫↓キッチンツールの『菜箸(さいばし)』です(°▽°)

素材は竹のような天然素材のものをご用意ください。

そして、できれば写真のように、カッターなどで少し細く、薄く削ると使い勝手が良いです。

(仕上げにヤスリをかけて頂いても)

今回はコレを使って、鋭角の角に丸みのある衿を作っていきます。

(※縫い代は1㎝とし、接着芯は貼っていません)

大抵の場合、衿の角部分は2カ所あるので、

お洋服として仕上がった時に、両方が均一な形で仕上がっていると、服全体も美しく見えますので、

参考にして頂ければと思います(*´ω`*)

⚫︎角丸を上手く仕上げる為のポイント①

『角丸部分の出来上がり線を布に描いておく』

直角編では角丸アイロン定規を使いましたが、今回は厚紙を使って作ります。

作った型紙を使って、細い線で角丸部分のみに、出来上がり線を描き、その線上をゆっくり、正確に縫う事で、両方の角丸が均一の形に縫えます。

型紙作りは多少面倒ではありますが、出来上がりには結構差が出るポイントです(´∀`)

(多少書きづらくはなりますが、面倒な場合、厚紙に貼り付ける工程は省いても大丈夫です)

更に、

⚫︎角丸を上手く仕上げる為のポイント②

『角丸部分だけ縫い目を細かくする』

今回は仕上がりで分かりやすくする為に、

片方の衿は全て同じ縫い目2.8㎜(粗め)で縫い、もう片方の衿は角丸部分のみ1.6㎜(細かめ)にして縫いました。

これも、ひっくり返した時に差が出るポイントですね( ´∀`)

そして、

⚫︎角丸を上手く仕上げる為のポイント③

『角丸部分のカットの仕方』

丸みは、縫い代が多過ぎると仕上がりカクカクしがちです…(´Д` )

ですので、個人的には角丸のみ3㎜位残してカットするのをオススメします。

⚫︎角丸を上手く仕上げる為のポイント④

『角丸部分を便利小道具の菜箸の先端でなぞる』

鋭角は直角と違い、指先が入らない事が多いので、綺麗に出す為に先程の『菜箸』を使います(°▽°)

菜箸の細い方の先を差し込み、菜箸の薄くした部分を使って、角丸部分を横方向になぞります

なぞり過ぎ、力の入れ過ぎは、ホツレやヤブレに繋がりますので要注意です(。・ω・。)

(強めの1〜2回位でOK)

さて、ポイントを全く使わずに仕上げたものと、ポイントを全て使って仕上げたものがコチラ↓(°▽°)

結構、違いが出ますよね?(*’ω’*)

更に今回は『便利小道具•菜箸』を使ったお役立ち情報もご紹介。

ちょっと前にベビースタイ(よだれかけ)を作ったのですが、

カーブが多い小物作りでも、全体の縫い目(針目)を細かめにして、縫い代も細めにした方が、仕上がりが綺麗になります。

例えば、1㎝の縫い代の場合、縫った後5〜6㎜程度にカットすると、カーブの仕上がりが綺麗になります。

また、最初から型紙の縫い代を5㎜に描いておき、5㎜位で縫う…というのでも、カットする手間が無くなってオススメです(°▽°)

例えば、5㎜位の縫い代で縫いたい場合、

かがり縫い押さえと、針落ちを左にズラす機能(ファスナー付け用)を使って、ガイド部分に布端を合わせて縫えば、結構簡単に5㎜位の縫い代で縫えますよ。

(家庭用ミシンの種類によって押さえなども異なりますので、必ず確認作業をお願いします)

(よろしければ、以前書いたミシンの押さえに関する参考記事もどうぞ↓)

お持ちのミシン、使いこなせてますか?④
前回の『お持ちのミシン、使いこなせてますか?③』↓に引き続き。もう一つ、家庭用ミシンによく付属されている『かがり縫い』という押さえがあります。『かがり縫い』とは、かがり縫い押さえをセットし、かがり縫いモードに変えれば、ロックミシンが無くても...

そして、縫い上がった物をひっくり返す時にも、かなり重宝するのが菜箸の太い方です。

小さな返し口から、頑張って指を入れても、綺麗にならないどころかグチャグチャになっちゃうのが、こういう小物なんですよね…(´Д` )

そんな時に菜箸の太い側の方を中に入れ、縫い目部分を『なぞる』ように押し出す事で、綺麗なカーブが出せますよ(°▽°)

ちなみに仕上がりはこんな感じになりました↓

(※今回は仕上がりの差が出やすいように、通常スタイを作る時よりも、固さと厚みのある布を使用しています)

また他にも、細めのヒモ等を縫って、ループ返しを使ってひっくり返す時、

『ループ返しが途中で外れちゃった…∑(゚Д゚)』

なんてアクシデントがあっても、菜箸の太い方を使って押し出せば、上手にひっくり返す事が出来ます。

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