ギャザーというのは、例えばこんな感じに縫い縮めるデザインの事ですね↓
メンズだとあまり見かけませんが、レディースや子供服や小物などでは、ギャザーデザインを結構見かけます。
個人的にはギャザーデザインが好きですが、好みじゃない方もいらっしゃることでしょう。
とはいえ、同じやり方で袖山のいせ込み(袖山に丸み作って立体的にする)にも活用出来ますので、覚えておいて損はないと思います(´∀`)
【ギャザーを綺麗に作る為に知っておきたいこと】
①ギャザーが綺麗に入る布地って?
まず、基本的に綺麗なギャザーとは、『細かいヒダが均等に入った状態』を言います。
こうじゃなきゃいけない訳ではありませんが、
説明上、綺麗なギャザーの状態を作る為に一番最適なのは、『柔らかく、薄手の布』
逆にウールやデニムのような、厚かったり固かったりする布地は、
ギャザーが細かく寄りにくく、場合によってはタックのようになってしまう事も…
(タックとは生地を折りたたんで作るヒダのこと)
更に、ギャザーを寄せた部分が厚くなり、縫いにくくなったり、針が折れたりする恐れもありますので注意です(´Д` )
②布地別ギャザーの分量の目安はどのくらい?
布地の厚さや張り、固さによって、ギャザーを入れる分量も変わってきます。
洋裁本を使うのならば、本に載っている生地と近い厚みや張り感の素材を使うと、
仕上がりのイメージが同じようになるはずですが、
本に載っている布地と厚みなどが違う布で仕立てたい、という場合もあるかもしれません。
そんな時の一応の目安としては、
厚手の布は、付ける部分の布地の長さの0.7〜1.2倍程度。
薄手から普通地は、付ける部分の布地の長さの1.5〜2.0倍程度。を参考に、
長めに用意したギャザー布で試して見るのもオススメです。
例として、
今回用意したシーチング位の薄さの布地30㎝に対して、1.6倍の長さのフリルを付けるとすると、
30㎝ × 1.6倍 = 48㎝の長さのフリル布という事になります。
③ギャザーを寄せるミシン縫いのやり方は?
ギャザーは手縫いでも寄せられますが、美しさを追求するなら、断然ミシン縫いがオススメです。
ちなみに、ギャザー寄せのミシン縫いの『幅』の取り方は洋裁本によって違ったりもしますが、
個人的にぜひオススメしたいのが、『0.8㎝と0.4㎝の2本縫い』
以前の記事でも書いたことがあるのですが↓
家庭用ミシンをご使用の方で、針から普通押さえの端までの幅が8㎜ならば、
普通押さえの端にギャザーの布端を合わせて一本縫い、
一本目の縫い目と布端の中心に二本目を縫っていけば、
0.8㎝と0.4㎝が簡単に縫えちゃうというわけです。
例えば↓洋裁本にこんな風に書いてあっても、
ギャザー寄せミシンはこの方法に統一してしまえば、色々悩まずに済みますね(°▽°)
(縫い代が1㎝の場合です)
そしてもう一つ。
『上糸を強くする』というのもよく書いてありますが、
個人的には特に糸調子を変えなくても良いと思っています。
要するに、糸を引っ張りやすく、ゆるくする為に糸調子を変えているわけですが、
場合によってはゆるすぎて、せっかく寄せたギャザーが縫っているうちに動いて、片寄ってしまう事も。
その後縫う時、上糸を強くしたまま戻し忘れちゃったり…するのも防げます笑
いつもより少し粗いミシン目であれば、糸調子を変えなくても、問題なく糸を引っぱる事ができますよ(°▽°)
(ちなみに綿の糸より、ポリエステルの糸の方がすべりが良く引きやすいです)
さて、次回は実際にギャザーを寄せる際のコツ、針目の大きさによる縫い比べなどについて書いていきたいと思います(о´∀`о)
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