ハンドメイド本の型紙を写す時のポイント④

(前回の記事③はコチラから↓)

ハンドメイド本の型紙を写す時のポイント③
さて、人生に迷いは付きものです(´Д` ) だから、せめてハンドメイドの無駄な迷いは少ない方が良いですよね! そんなわけで今回は、迷いなく作業を進める為のポイント一つ、 前回記事↓『袖の型紙を写す際のポイント』の補足です。 ハンドメイド本の...

さて今回の記事の本題に入る前に、補足説明をしておきたいと思います。

私は元々、既製服の縫製業に就いていました。

ちなみに既製服というのは皆さんが普段着ている、大量生産された衣料品のことです。

簡単に説明すると、一着ずつ縫い上げるわけではなく、大量にカットされた服のパーツをパーツごとにまとめて作り、それを合体させながら、大量に仕上げるということです。

注文服には劣ると思いますが、仕上がりのクオリティはもちろん、作るスピードがかなり重視されます。

縫い上げるスピード早くする技術の一つとして、既製服縫製では、ほぼまち針は使いません

お分かりになるかと思いますが、まち針を打ったり抜いたりする作業というのは、かなりのタイムロスになります(。・ω・。)

(更に業界事情として、衣類に針が混入するのを防ぐという意図も)

ちなみに、『まち針を使わずに縫う』というのは、練習をすれば誰でも出来ます( ´∀`)

ご家庭でも、短い直線距離を縫うくらいなら、そんなに練習しなくても、まち針を使わずに縫えちゃいますよ。

とはいえ、最初から何も無い状態で始めるのではハードルが高いと思われますので、

まずは型紙を写す際のちょっとしたコツから。

衿や袖ぐりなどのカーブがキツイ箇所は、上級者コースになりますので、

また違う機会に縫い方のコツを説明するとして、

脇や袖下など直線に近いラインは、比較的まち針無しでも縫いやすい部分になります。

それをより縫い易くする為に、型紙を描く際、合印を前後脇にこのように描き足します↓

(元々の型紙に合印が入っている場合には必要ありません)

①前見頃の脇の、何とな〜く、中心かな?と思う所に合印を付ける( ̄▽ ̄)何とな〜くで大丈夫です。

②裾から①の合印までの長さを測る。

③後ろ見頃の脇裾から②の長さを測って、そこに合印を入れる。

この合印を入れておくことで、合わせる距離が短くなり、まち針を使わなくても合わせやすくなります。

また、まち針を使う場合にも合わせやすいので、いつも縫いズレで困っている方にも、ぜひ型紙に合印を入れておくことをお勧めします。

また、袖下に関しては、袖口から18㎝の所、両側に合印を入れます↓

(元々の型紙に合印が入っている場合は必要ありません)

(長さは18cmでなくてもかまいませんが、目安としてこの位が丁度いいと思います)

洋服でも、小物でも、長く縫う部分の中間あたりに合印を入れると、とても縫いやすくなり作業がスムーズになります。

ぜひ試してみてくださいね(*゚∀゚*)

ハンドメイド本の型紙を写す時のポイント⑤
(前回記事④はこちらから↓) 今回ご紹介するハンドメイド本の型紙を写す時のポイントは、 『型紙に半分に描かれているパーツ』についてです。 ハンドメイド本の製図では、後ろ見頃、後ろヨークや衿など、半分しか描かれていないパーツが結構あります(。...

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