(今回は以前作った『角丸アイロン定規』というものを使って作業していきます。よろしければ、そちらの記事を先にご覧になって頂けると分かりやすくなります↓)

さて、今回は『丸みのある直角の綺麗な出し方』ということで、
家庭用として良い感じにアレンジした、ポイント①〜④をご紹介していきたいと思います(°▽°)
ちなみに今回は、直角の角が丸く、袋状になっている状態を想定しております。
例として、角に1㎝の丸みをつけたカフスを縫っていきましょう。
(※今回は接着芯を貼っていません)
大抵、縫い代1㎝で縫う場合、布端をミシンのメモリに合わせたりして縫いますよね(*’ω’*)
実際縫ってみるとこんな感じだと思います。

丸みは縫う際には、バイアス状態(伸びやすい斜め方向)になる箇所があり、綺麗に縫おうとしても伸び縮みして、縫い目が曲がりやすいです。
加えて、押さえを上げて方向を細かく変えたり、布端がメモリに合っているかを確認したり…
それはもう大変です(´Д` )
更にお洋服や小物の角丸は、大抵の場合2ヶ所以上ある事が多いので、なるべく均等に同じ形に仕上げたいものです。
そんなわけで、
⚫︎角丸を上手く仕上げる為のポイント①
『角丸部分の出来上がり線を布に描いておく』
つまりこういう事です↓

(※以前のブログでご紹介した『角丸定規』を使っています)
なるべく先の細いもので描く事もポイントです。
白っぽい布地にはシャーペンもオススメ。(あまり濃く描き過ぎると仕上がった時に表から黒っぽく透ける事がありますので注意)
黒っぽい布地には白っぽい色鉛筆(チャコペンシルより芯が固く描きやすい)や、
白い芯のシャーペンもあるので、そんなものを使って頂いても良いと思います。
すると、布端を気にする事なく、線の上を縫う事に全集中!出来ますね(°▽°)

更に、
⚫︎角丸を上手く仕上げる為のポイント②
『角丸部分だけ縫い目を細かくする』
ミシンによって縫い目(針目)の大きさは多少異なりますが、参考までに、
この写真では通常部分は2.6㎜の縫い目で縫い、角丸部分のみ1.6㎜に細かくして縫ってます。
(もっと細かくしても良いです)
ひっくり返した時の丸みが何だかカクカクしてる…なんて経験有りませんか?(´Д` )
普段の縫い目の大きさのままでは、カクカクした丸みになりがちです。
ちなみに、布地が硬ければ硬いほど、丸みはカクカクしますから、
角の針目を細かくすることは、そんな時の改善ポイントにもなりますので、試してみてください(°▽°)

そして、
⚫︎角丸を上手く仕上げる為のポイント③
『角丸部分のカットの仕方』
丸みの場合、やはり縫い代があり過ぎると、仕上がりカクカクしてしまいます(´Д` )
なので個人的には、角丸のみ3㎜位残してカットするのをオススメします。
『3㎜…?(´・ω・`)布がホツレてきちゃうんじゃない?』と心配になりますよね?
カフスや衿などは接着芯を貼ると思います。
コレは布の張りや強度を高めるほかに、ホツレ留めの役目もはたします。
更に『ポイント②』の縫い目(針目)を細かくする事はホツレ留めにもなるんです(°▽°)

という事で、ポイント3つを押さえた後、ひっくり返して丸角を指でグッと押し出した後、
更に、
⚫︎角丸を上手く仕上げる為のポイント④
『角丸部分を爪でなぞる』
コレは写真↓のような指の向きで行います。布が柔らかい方が角丸は綺麗に仕上がりますので、
指を角丸にグッと押し込み、写真の方向でカーブをなぞる事で、縫い代部分の布が柔らかくなり、丸みが綺麗に出せます。
この際、なぞり過ぎはホツレに繋がりますので要注意です。(強めの1〜2回位でOK)

で、仕上がったものはコチラ↓


そして更に【裏技】もご紹介。
硬い布地は、それでもカクカクしちゃう事があります。
そんな時にも使って欲しいのが『角丸アイロン定規』です(°▽°)
ひっくり返した後、角丸の縫い代の上に角丸定規を差し込みます。(今回は1㎝の角丸部分を使います)

そして、角にグッと押し込んで、
カーブが綺麗になっている状態のまま、アイロンで上から押さえます。

この際注意して欲しいのは、
角丸の縫い代がグチャグチャになっている所に定規を押し付けても、綺麗には出せません。
あくまでも、3㎜の縫い代の上に定規を入れると型に沿った綺麗な丸みが出せます。
(その為、柔らかい布にはあまり向かない方法です)
この定規の裏技を使うのであれば、
『角丸を爪でなぞる』ポイントはやらない方が上手く定規を入れる事が出来るかと思います(。・ω・。)
色々試して綺麗な角丸を仕上げてみてくださいね(*⁰▿⁰*)
次回は『鋭角に作る角の丸み•角丸編②』&『便利な小道具シリーズ⑫』もお楽しみに♪
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